入学者受入方針(アドミッション・ポリシー)/ 学部

 奈良女子大学の基本理念及び教育目標(育てる学生像)

 奈良女子大学は、次の基本理念と教育目標に基づき、充実した教養教育・基礎教育と高度な専門教育によって、学生一人ひとりの個性を尊重し、その能力を充分に育成することを目指しています。そして、このような教育を通じて、男女共同参画社会をリードする女性の人材の育成を図りたいと考えています。

基本理念

  • 1. 男女共同参画社会をリードする人材の育成 −女性の能力発現をはかり情報発信する大学へ−
  • 2. 教養教育、基礎教育の充実と専門教育の高度化
  • 3. 高度な基礎研究と学際研究の追究
  • 4. 開かれた大学 −国際交流の推進と地域・社会への貢献−

教育目標

 本学は、学生個々の適性・能力を最大限に引き出し、深い学識を備え、情緒豊かで品位ある人材を育成する。また、さまざまな事象を総合的に理解・判断した上で、目的意識を持って主体的に行動し、社会をリードする人材を育成する。

目標1 人間性を涵養する教育
質の高い教養教育を行うことにより、幅広い教養と豊かな人間性を備えた人材を育成する。
目標2 創造性を生み出す教育
各専門分野間で連携のとれた教育を行うことにより、深い専門性を身につけた創造性豊かな人材を育成する。
目標3 専門性を深める大学院教育
女性が能力を発現しやすい環境の下で高度な専門教育を行い、創造的能力を備えた高度専門職業人および研究者を育成する。
目標4 社会で貢献できる人材を育成する教育
1) 男女共同参画社会の実現に貢献できる人材を育成する。
2) アジア諸国をはじめとする国際社会及び地域社会に貢献できる人材を育成する。

 奈良女子大学のアドミッション・ポリシー(本学を志望する皆さんへ)

 奈良女子大学では、大学での学びに関する以下のような考えに基づき、それにふさわしい学生を求めています。
  大学とは知を創造する空間です。真理を明らかにし、善や美を問う探究の場です。大学での学びはその探究と不可分であり、学生もまた探究者です。奈良女子大学で人文社会科学・自然科学・生活科学・工学を学んだ学生が、現代における諸問題の解決を通して社会に貢献する道も、この探究とともにあります。
 このような考えに基づき、学生一人ひとりの個性が尊重される環境で、それぞれの関心に応じた教養教育と基礎教育、そして専門的な研究を通じて自ら探究することを、奈良女子大学は伝統としてきました。この奈良の地で、共に探究に挑む気概と能力をもった学生を私たちは求めます。
 探究に必要なのは、人間の生や生活、社会や自然に対する瑞々しい問い、これまで人類が集積してきた知識への体系的な理解、およびそれらに立脚した柔軟かつ論理的な思考です。問い・知識・思考を培う豊かな学びを大学入学までに体験した皆さんと共に探究に臨みたいと、私たちは願っています。
 大学入試にあたり、上に述べたような探究に必要な能力の基礎を、高等学校段階までの学びの成果としての学力を試験することによって、私たちは評価します。そこでは、諸学の知識はもちろんのこと、それらを関係づけ活用する力が求められます。また、探究への気概や問いを立てる力、そして潜在的可能性などをみる選抜方法も工夫しています。本学の多様な選抜方法や各学部での出題内容には、私たちが求める学生へのメッセージが込められています。
 共に知を創造する仲間としての皆さんに会えることを、私たちは楽しみにしています。

 入試方法の概要と高等学校で履修しておくことが望ましい科目等

【1】募集単位
 奈良女子大学の学士課程教育は、それぞれ固有の教育理念や目標をもつ文学部、理学部、生活環境学部、工学部においてなされる「学部一貫教育」によって構成しています。
 そのため、本学の入学者の募集単位は、これら4つの学部を基本としています。
【2】入試方法の概要と履修しておくことが望ましい科目等
 入試方法は、学部・学科により異なりますが、アドミッション・ポリシーにしたがい、次のように構成しています。
 なお、入試では、特に高等学校で履修しておくことが望ましい科目や育ててほしい力を試験しています。

@ 一般選抜(分離分割方式による前期日程試験、同後期日程試験)

 高等学校における基礎的な学習の達成度を問う大学入学共通テスト(理系「5教科 ・7科目」又は文系「5又は6教科・7又は8科目」)※を課した上で、各学部が必要とする基礎的学力と論理的思考力を問う個別学力検査を課し評価していますので、これらの教科・科目を履修しておくことが必要となります。
 ただし、後期日程の個別学力検査では、学部・学科により面接を実施するなど、前期日程の個別学力検査では実施していない多様な入試方法を用いて、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、評価の尺度の多元化を実現しています。

A 総合型選抜 探究力入試「Q」

 単に答えを出すのではなく、自分で問いを立ててそれを解き明かしていく。そういうことが好きなひとを歓迎する入試です。試験問題等を解くべく身につけた勉強の能力だけではなく、日頃から瑞々しい問いを抱き、考え、答えをだし、さらにそれを疑う力が大切です。

B その他の特別入試等

 その他、本学では、大学入学共通テストを課す学校推薦型選抜、高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試、私費外国人留学生入試、及び短期大学・高等専門学校卒業者等を対象とした第3年次編入学試験を実施しており、評価の尺度の多元化を実現しています。


※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。

 文学部のアドミッション・ポリシー(求める学生像)

【文学部の教育理念】
 21世紀の日本社会は、複雑で困難な諸課題に直面しています。文学部では、とくに人間と社会にかかわる諸問題に取り組み、解決に導く能力を身につけるための高度な専門教育を推進しています。豊かな知性と感性を持ち、主体的に学び実践する女性が日本の社会を変えていくことを確信して、文学部では「社会への鋭い認識」「国際的視点に立った思考力」「人間への深い理解」を育むことを教育理念としています。
【文学部の求める学生像】
 上記の教育理念に基づき、文学部は次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
(1)正確な知識をもとに、ものごとを論理的に表現する学力を培ってきた人
(2)多様な文化、現象に関心を持ち、自分自身で課題を見つけ出そうとする人
(3)教師や友人たちとともに学び、相互理解と共感を通じて、人間的な豊かさを求めようとする人
【文学部における入学者選抜の基本方針】
 文学部では、人間科学科「子ども教育専修プログラム」学校推薦型選抜を除いて、学科ごとの選抜は行わず、学部全体で一括して入学者選抜を行います。

 一般選抜(前期日程)

 大学入学共通テスト(国語、地歴・公民、数学、理科、外国語)※により高等学校における学習の基本的達成度を評価します。また、個別学力検査(国語、外国語)により、文学部の学問の共通の基盤である「ことば」に関する正確な知識を評価するとともに、記述式の設問によって、読解力、文章作成力、論理的表現力を評価します。

 一般選抜(後期日程)

 大学入学共通テスト(国語、地歴・公民、数学、理科、外国語)※により高等学校における学習の基本的達成度を評価します。また、個別学力検査(国語、外国語)により、文学部の学問の共通の基盤である「ことば」に関する正確な知識を評価するとともに、記述式の設問によって、読解力、文章作成力、論理的表現力を評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 高等学校での学習や課外活動を通じて得た興味や関心、基礎知識をもとに、文学部で特定のテーマを探究する意欲をもち、基礎学力、思考力、表現力を身につけた入学者を選抜するため、第1次選考では、調査書、テーマに関する志望理由書、テーマに関する志願者評価書に基づき、各探究テーマでの学びに対する適性と意欲を多面的に評価します。第2次選考では、第1次選考合格者に対して指定図書・指定資料に基づいた課題レポートの提出を求めるとともに、小論文と口述試験を実施し、基礎学力、論理的表現力、課題を発見し深化させる力を総合的に評価します

 学校推薦型選抜

 人間科学科「子ども教育専修プログラム」では、幼稚園または小学校の教員免許を取得し、これからの初等教育の現場を主体的かつ創造的にリードしていこうとする意欲と基礎学力をもった入学者を選抜するために学校推薦型選抜を実施します。大学入学共通テスト(国語、地歴・公民、数学、理科、外国語)※を課すとともに、出身学校長の推薦書、調査書、志望理由書に基づく書類審査および面接を実施します。大学入学共通テストにより、高等学校における学習の基本的達成度を評価し、書類審査と面接により、本プログラム生としての適性と意欲を多面的に評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、新しい高大接続のあり方のモデルを開発・発信すべく設置された高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 強い学習意欲と基礎的学力、日本語運用能力をもつ入学者を選抜するため、日本留学試験を課すとともに、筆記試験(小論文を含む)、面接を実施します。日本留学試験と筆記試験により、日本語運用能力、基礎学力を評価し、面接により、本学部での学びに対する適性と意欲を評価します。

 第3年次編入学入試

 本学入学前に得た知識と社会的経験を活かしつつ研鑽を重ね、豊かな教養と高い専門知識を習得しようとする意欲と基礎学力をもつ入学者を選抜するため、外国語試験、専門科目および現代国語の筆記試験、専門分野に関する口述試験を実施します。外国語試験、専門科目および現代国語の筆記試験により、大学2年次を基準とする外国語能力、読解力、専門分野に関する基礎学力を評価し、口述試験により、専門分野に関する適性、意欲、論理的表現力を総合的に評価します。


            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

            

 理学部のアドミッション・ポリシー(求める学生像)

【理学部の教育理念】
 現代では社会の様々な分野で自然科学の知識と視野を持つ人材が必要とされています。この社会からのニーズに応じ、理学部では、数学を含む自然科学の各分野の基礎と専門的知識の教育を行い、さらに研究活動への参加を通じて、科学的な思考力、自ら考え、自ら問題に取り組む能力を修得させます。理学部は、自然科学の素養と知識を生かしながら、現代社会の各分野で諸課題にリーダーシップを持って主体的に貢献できる女子を育成することを目標としています。
【理学部の求める学生像】
 上記の教育理念にもとづき、理学部は次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
(1)自然科学の各分野における種々の事象に興味を持ち、学修と探究に意欲を持つ人
(2)高等学校等の各科目の基礎学力を持ち、論理的・科学的思考の基盤になる数学と理科を理解している人
(3)自然科学の素養を生かしながら、社会の各分野で積極的に貢献しようとする意欲を持つ人
【理学部における入学者選抜の基本方針】
 「求める学生像」にふさわしい入学者を選抜するため、一般選抜前期日程、一般選抜後期日程、学校推薦型選抜、総合型選抜 探究力入試「Q」、私費外国人留学生入試、高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試、第3年次編入学入試を行います。
 一般選抜前期日程、一般選抜後期日程では、高等学校における学習の基本的達成度を評価する大学入学共通テスト、基礎的学力と論理的思考力を問う個別学力検査、および調査書の内容を総合して合否を判定します。
 学校推薦型選抜では、書類審査および大学入学共通テストの成績を総合して合否を判定します。
 総合型選抜 探究力入試「Q」では、基礎学力、思考力、表現力、探究力を総合的に判断するために、第1次選考(書類選考)と第2次選考(各コースの方法)を行い、合否を判定します。
 私費外国人留学生入試では、留学生に必要な基礎学力を評価する日本留学試験の成績、独自に行う学力検査および面接(化学生物環境学科生物科学コースおよび環境科学コースでは面接のみ)の成績、日本留学試験の成績、TOEIC又はTOEFLの成績を総合して合否を判定します。
 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試では奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、選抜単位ごとに、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等をもとに、適性等を総合的に評価します。
 第3年次編入学入試の一般選抜では学力検査(筆記試験および口述試験)の成績、成績証明書を総合して合否を判定します。化学生物環境学科化学コースでは編入学入試の推薦選抜を行い、面接と出願書類を総合して合否を判定します。

※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

数物科学科

【教育の理念】

 数物科学科では、数学と物理学が連携した基礎科学の専門教育を行います。その教育によって自分の専門分野に加えて他分野の知識も備え、新たな課題を発見し斬新な方法論を開拓できる人材を育てることを目指します。

【求める学生像】

 数学、物理学に興味を持ち、新たな課題を発見し斬新な方法論を開拓できる能力を身につけ、社会に役立てる意欲のある学生の入学を求めます。入学時までには数学、物理学だけではなく、自然科学全般や英語についても基礎的な素養を身につけておくことを希望します。

【入学者選抜の基本方針】

 数物科学科では、学科全体で入学者選抜を行っており、コース別の選抜は行なっていません。第2年次から希望に応じて各コース(数学コース、物理学コース、数物連携コース)に所属することになります。

 一般選抜(前期日程)

 高等学校における学習の基本的達成度を問うため、大学入学共通テスト(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)※を課します。さらに、基礎的学力と論理的思考力を問うため、個別学力検査として、外国語(英語)、数学(数T・数U・数V・数A・数B)※、理科([物理基礎・物理][化学基礎・化学][生物基礎・生物]から2科目)を課します。合格判定は、入学試験成績(大学入学共通テストの成績と個別学力検査の成績の合計)および調査書の内容を総合して行います。

 一般選抜(後期日程)

 高等学校における学習の基本的達成度を問うため、大学入学共通テスト(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)※を課します。さらに、基礎的学力と論理的思考力を問うため、個別学力検査として、数学(数T・数U・数V・数A・数B)※または理科(物理基礎・物理)を課します。合格判定は、入学試験成績(大学入学共通テストの成績と個別学力検査の成績の合計)および調査書の内容を総合して行います。

 学校推薦型選抜

 出身学校長が学業・人物ともに優秀と認め、責任をもって推薦する女子を選抜するため、学校推薦型選抜を行います。書類審査(推薦書、調査書、志望理由書)および大学入学共通テストの成績を総合して合否を判定します。大学入学共通テストは、国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語を課します※。推薦書、調査書、志望理由書は高等学校等における学習の到達度、学習意欲、専門分野における適性などについて評価し点数化します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 基礎学力、思考力、表現力、探究力を総合的に判断するために、大学入学共通テストを判定に用いない独自の総合型選抜を行います。受験区分(数学型、物理型)ごとに第1次、第2次選考を行います。第1次選考では、調査書と数学もしくは物理学に関して自分で考えた事柄に関する作文に基づき、基礎学力と意欲を多面的に評価します。第2次選考では、上記の作文を含む、数学もしくは物理学に関する口述試験を受験区分(数学型、物理型)に応じて実施し、基礎学力、表現力、探究力を総合的に評価します。なお、合否判定は受験区分にかかわらず学科一括で行います。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生を選抜するため、大学入学共通テストを課さずに、独自に行う学力検査、面接の成績、独立行政法人日本学生支援機構が実施する日本留学試験の成績、TOEIC又はTOEFLの成績を総合して合否を判定します。学力検査として数学または物理を課し、面接(口頭試問を含む)を行います。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、受験区分(数学系、物理学系)ごとに、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等をもとに、適性等を総合的に評価します。なお、合否判定は受験区分にかかわらず学科一括で行います。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試一般選抜は、各コースで、学力検査(筆記試験(数学)および口述試験)の成績と成績証明書を総合して合否を判定します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

数学コース

【教育理念】

 数学コースでは、現代数学の基礎的な知識を習得し、数学的な概念や理論を理解することを目指します。そのうえで、複雑な対象を深く観察し解析する能力、対象の本質を洞察し抽象化する能力、明晰に表現する能力をしっかりと身につけることができます。これらの能力は、現代の知識基盤社会におけるすべての領域において必要かつ重要となるものです。数学と物理学の分野横断的科目も履修することにより、広い視野から自然現象を数学的に理解することができます。

【求める学生像】

 数学コースでは、数学という学問分野に深く興味をもち、自然現象や現代社会における本質を見極めたいという知的好奇心や探求心にあふれた学生を求めます。数学コースを希望する学生は、特に高校数学全般の内容をしっかりと身につけておくことを求めます。また、
 ・理科、できれば高校物理の基礎をよく学んでおくこと
 ・語学力をしっかり身につけておくこと
を勧めます。

物理学コース

【教育理念】

 物理学は自然科学の中でも最も基礎的な学問であり、物理学の対象は宇宙から目に見えないミクロな世界までの広い範囲にわたります。また、物理学は自然科学諸分野をより統一的観点から研究する際にも重要です。物理学コースでは、体系的な物理の基礎教育と専門教育を通して、現代の高度化した科学技術の様々な分野で活躍できる理系女性人材の育成を目指しています。

【求める学生像】

 このような教育理念に基づき、物理学コースは自然の不思議に対する好奇心と、それに対して何故だろうと考える探究心を持った情熱と意欲のある学生を求めます。
 高校の学習で身につけた学力が、大学でさらに物理学を深く学ぶための基礎になるので、物理コースを希望する学生は、特に物理学と数学をしっかり身につけておくことが大切です。また、化学や生物など他の自然科学全般に興味をもち学習しておくことを勧めます。英語も知識の習得・伝達に重要であり、十分な能力を身につけておくことが必要です。

数物連携コース

【教育理念】

 現代の知識基盤社会においては、「従来の学科による特定の分野に固有な知識を学ぶこと」や「複数の分野を学ぶこと」のみではなく、「新たな課題を発見し斬新な方法論を開拓できる」人材への要望が高まっています。数物連携コースでは数学、物理学のいずれかの分野を主たる専門分野として学習し、かつ他方の分野についても、その方法論を学習することで、このような人材を育成することを目指しています。

【求める学生像】

 以上のような教育理念に基づき、下記のような学生を求めます。
・数学と物理学の基本的内容をバランスよく幅広く学習する意欲のある人
・数学と物理学の深い学問的素養や方法論を習得する意欲のある人
・数学と物理学を主体的に学び、新たな課題を発掘・解決する意欲のある人
・数学、物理学の成果を用いて社会の発展や安全で豊かな生活の実現等に積極的な役割を果たしていきたいという情熱と意欲のある人
また、入学時までに、数学、物理学だけではなく、自然科学全般や語学についても興味を持ち、基礎的な素養を身につけておくことを勧めます。

化学生物環境学科 

【教育の理念】

 化学生物環境学科では、化学、生物科学、自然環境科学が連携した理系共通基礎教育とそれらの実践的な専門教育を通して、物質や生命とそれらをとりまく自然環境を総合的にとらえる視野をもち、様々な分野で活躍できる理系女性人材を育てることを目指します。

【求める学生像】

 化学生物環境学科では、自然科学全般への興味と高い学習意欲を持ち、将来は社会において人類が直面する諸問題の解決に取り組む意欲のある学生を求めます。そのため、高校の数学や理科を広く学んでいること、特に理科(物理、化学、生物、地学)の中から少なくとも2科目を深く学習していることが必要です。また、現代の自然科学を学習する上で英語は必要不可欠ですので、十分な英語の能力を備えていることを希望します。また、日本語を正しく理解し・表現する能力も求められます。

【入学者選抜の基本方針】

 化学生物環境学科は、一般選抜では前・後期日程ともに志望するコースを複数選択した入試になります。

 一般選抜(前期日程)

 高等学校における学習の基本的達成度を問うため、大学入学共通テスト(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)※を課します。さらに、基礎的学力と論理的思考力を問うため、個別学力検査として、外国語(英語)、数学(数T・数U・数V・数A・数B)※、理科([物理基礎・物理][化学基礎・化学][生物基礎・生物]から2科目)を課します。合格判定は、入学試験成績(大学入学共通テストの成績と個別学力検査の成績の合計)および調査書の内容を総合して行います。

 一般選抜(後期日程)

 高等学校における学習の基本的達成度を問うため、大学入学共通テスト(国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語)※を課します。さらに、基礎的学力と論理的思考力を問うため、個別学力検査として、数学(数T・数U・数V・数A・数B)※、外国語(英語)を課します。合格判定は、入学試験成績(大学入学共通テストの成績と個別学力検査の成績の合計)および調査書の内容を総合して行います。

 学校推薦型選抜

 出身学校長が学業・人物ともに優秀と認め、責任をもって推薦する女子を選抜するため、学校推薦型選抜を行います。書類審査(推薦書、調査書)および大学入学共通テストの成績を総合して合否を判定します。大学入学共通テストは、国語、地理歴史・公民、数学、理科、外国語を課します※。推薦書、調査書、志望理由書は高等学校等における学習の到達度、学習意欲、専門分野における適性などについて評価し点数化します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 基礎学力、思考力、表現力、探究力を総合的に判断するために、大学入学共通テストを判定に用いない独自の総合型選抜を行います。コースごとに第1次、第2次選考を行います。
 化学コースでは、第1次選考を提出書類により行います。第2次選考は、模擬授業あるいは資料をもとに与えられた課題についてのレポートの作成と面接により、総合的に判定します。第2次選考の結果によって最終合否判定を行います。
 生物科学コースでは、第1次選考を提出書類により行います。第2次選考は、生物実験の実施とレポートの作成によって、総合的に判定します。第1次選考および第2次選考の点数に基づいて最終合否判定を行います。
 環境科学コースでは、第1次選考を提出書類により行います。第2次選考は、提出書類のうちの「研究レポート」について発表を行った後、質疑応答を行います。第2次選考の結果によって最終合否判定を行います。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、コースごとに、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等をもとに、適性等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生を選抜するため、大学入学共通テストを課さずに、独自に行う学力検査、面接の成績、独立行政法人日本学生支援機構が実施する日本留学試験の成績、TOEIC又はTOEFLの成績を総合して合否を判定します。基礎的学力等と日本語の理解力・表現力を評価します。化学コースでは学力検査として化学を課し、面接(口頭試問を含む)を行います。生物科学コースと環境科学コースでは、それぞれ面接(口頭試問を含む)を行います。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試の一般選抜は、各コースで学力検査(筆記試験および口述試験)の成績、成績証明書を総合して合否を判定します。筆記試験の科目は化学コースでは化学を、生物科学コースでは生物学(英語を含む)を、環境科学コースでは数学を課します。化学コースでは編入学入試の推薦選抜を行い、面接(口頭試問を含む)、推薦書、志望理由書、成績証明書を総合して合否を判定します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

化学コース

【教育の理念】

 現代の化学では、基礎的学問分野がますます高度化するばかりでなく、非常に多彩な応用的研究が展開され、化学を取り巻く学際領域の高度化、多様化、複雑化が急速に進んでいます。このような状況のもと、化学コースでは、「自然の真理探究のための基礎力」と「グローバルに通用する応用力」をキーワードに、基礎から発展までの系統的な教育カリキュラムに基づく教育を通じて「化学」一般の確固とした基礎と柔軟な応用力を身につけ、その素養のもとに『自ら調べ、自ら考え、自ら判断できる能力』の伸長を目指しています。

【求める学生像】

 化学コースでは、広く物質に関わるすべてを対象にした学問である「化学」の基礎知識と応用力を積極的に身につけ、それを将来、社会の中の科学に関連する様々な分野で生かしたい、という情熱と意欲のある学生の入学を期待しています。また、大学の化学は、数学、物理、生物などの他の自然科学分野との関連が深いので、化学に興味のある学生はもちろん、それらの分野にも大きな興味を持ちつつ化学を志向する学生も大いに歓迎します。化学コースの授業は高校の基礎学力を前提に成り立っていますので、高校化学はもちろん、化学以外の高校理科の各教科と数学もしっかり学習しておくことを希望します。英語についても、化学の知識・情報などの収集・発信のため重要な要素ですので十分学習しておくことを希望します。

生物科学コース

【教育の理念】

 生物科学コースでは、生物科学を中心とした自然科学に関する正しい知識を身につけ、論理的な思考能力と高いコミュニケーション能力をもって、社会の健全な発展に主体的・協調的に関わることのできる人材の育成を目指しています。

【求める学生像】

 生物科学コースでは、上記の教育理念を十分に理解した上で、本コースで得られる自然科学の知識や能力を将来、医学、食品化学、製薬、環境科学などの諸分野で活かしたいという情熱と意欲のある学生を望んでいます。入学時までには、以下のような能力を身につけておくことを希望します。
・高校卒業レベルの数学、理科の能力。特に理科については、物理・化学・生物・地学の中からすくなくとも2科目を深く学習していること
・現代の自然科学を学修するうえで必要な英語の能力
・大学における教育を受けるために必要なレベルの言語的コミュニケーション能力

環境科学コース

【教育の理念】

 環境科学コースでは、数学、物理、化学、生物という枠組みにとらわれない広範囲の知識と理解力・思考力を身に着け、自然科学を分野横断的に俯瞰することによって、ミクロからマクロに至る多様なスケールで発現する環境問題の解決のために、グローバルに貢献できる人材の育成を目指しています。

【求める学生像】

 環境科学コースでは、環境問題にかかわる自然現象一般に強い好奇心を持ち、環境問題の解明や解決に貢献したいという情熱と意欲のある学生を望んでいます。環境問題の解明には大規模データの解析が必要となり計算機の利用が欠かせませんので、環境科学における計算機の活用に強い興味を持つ学生を歓迎します。入学時までに、以下のような能力を身につけておくことを希望します。
・高校卒業レベルの数学と、物理・化学・生物・地学などの高校理科科目の学習による科学的素養と科学的思考力
・大学教育を受けるために必要なレベルの言語的コミュニケーション能力
・自然科学を学ぶ上で必要となる英語能力

 生活環境学部のアドミッション・ポリシー(求める学生像)

【生活環境学部の教育理念】
 生活環境学部は、生活に根ざした理論と実践の総合的学知を提供し、主体的でリーダーシップを発揮できる人材の育成をはかることを目指しています。教育内容は、身体や性にはじまって、衣食住に関わるあらゆる問題に及び、さらには地域や世界の環境問題までも射程に収めています。このような幅広い教育を提供するために、生活環境学部は文理融合型学部として、食物栄養学科・心身健康学科・住環境学科・文化情報学科の4学科から構成されています。学科の性格が多様であることに伴い、教育方法もまた理論・比較・調査・実験と多岐にわたります。しかし、生活環境学の総合的教育という学部理念に即して、つねに生活者の視点を失わないことを重視しています。生活者の視点とは、利用者・消費者といった立場からの批判と改善の視点であり、わたしたちの生活の質の向上に向けた新しい発見と創造を生み出す視点です。生活環境学部は、各学科の教育目的に応じて専門性を高めるだけでなく、学科を超えた学際的な教育を通じ、領域横断的でグローバルな視野をもって問題解決をはかる人材を育成したいと考えています。
【生活環境学部の求める学生像】
 上記の教育理念にもとづき、生活環境学部は次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
(1)幅広い関心と各学科が必要とする基礎的学力をもつ人
(2)生活者の視点をもつリーダーあるいは主体的・能動的な生活者になることを目指している人
(3)日常生活に対する感受性と洞察力にすぐれ、豊かな想像力をもって他者との共生・協働をはかり、社会的弱者や文化的背景を異にする他者への共感をもつ人
(4)社会のリーダーあるいは主体的生活者となるために、課題発見能力・問題解決能力・論理的思考力の開発に積極的に取り組む意欲をもつ人
(5)各学科の教育理念に即したカリキュラムを真摯な姿勢で学び、学んだ成果を、専門職・企業人・公務員・教員等として積極的に地域や社会に還元したいという意欲をもつ人
【生活環境学部における入学者選抜の基本方針】
 生活環境学部では、一般選抜前期日程、一般選抜後期日程、学校推薦型選抜、総合型選抜 探究力入試「Q」、高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試、私費外国人留学生入試、第3年次編入学入試を行います。一般選抜前期日程、一般選抜後期日程、学校推薦型選抜では、高等学校における学習の基本的達成度を評価する大学入学共通テストと、求める学生像にふさわしいかどうかを評価する個別学力検査(一般選抜後期日程と学校推薦型選抜は面接)によって合否を判断します。
 総合型選抜 探究力入試「Q」では、第1次選考(書類選考)と第2次選考(小論文、プレゼンテーション、質疑応答など)によって合否を判断します。
 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試では、奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、新しい高大接続のあり方のモデルを開発・発信すべく設置された高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。
 私費外国人留学生入試では、留学生に必要な基礎学力を評価する日本留学試験の成績とTOEFLのスコアおよび求める学生像にふさわしいかどうかを評価する個別学力検査によって合否を判断します。
 第3年次編入学入試では、専門分野を学ぶのに必要な基礎学力を身につけているかを評価する筆記試験(英語、小論文)と、求める学生像にふさわしいかどうかを評価する口述試験によって合否を判断します。

※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

食物栄養学科

【教育の理念】

 食物栄養学科は、食物・栄養分野において日本のリーダーとなる専門家の育成を目指しています。食物という身近な素材から人びとの健康増進、疾病予防を考え、食物の栄養性、機能性、嗜好性、安全性、食環境などについて、ライフサイエンスを基礎とした教育を行っています。その対象は、化学物質(DNA、タンパク質、脂質、ビタミン等)や細胞、微生物などのミクロ分野から、個体、ヒト集団などのマクロ分野まで多岐にわたります。また、管理栄養士、栄養教諭、食品衛生監視員・管理者の養成課程を設置しており、病院や学校、保健所での実習を通して実践的教育も行っています。

【求める学生像】

 食物栄養学科は、食や健康について興味を持ち、それを深く学び、将来、社会の中でそれを生かしたいと考えている学生を求めます。専門教育の内容を十分に理解するために、高等学校で化学・生物など自然科学全般に興味を持ち、学習しておくことが望まれます。また、英語は現代科学のグローバル化に伴い、食や健康に関する知識・情報などの収集・発信のために重要なスキルですので、高校生のうちに十分な能力を身につけておくよう努力してください。

【入学者選抜の基本方針】

 一般選抜(前期日程)

 前期日程では、大学入学共通テストと個別学力検査によって、高等学校卒業水準の基礎的学力および食物栄養学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。大学入学共通テストは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科7科目もしくは6教科8科目※で、「理科2科目利用型」、「地歴・公民2科目利用型」の選択を可能にしています。個別学力検査は外国語と国語、数学、理科(物理、化学、生物)から1科目の計2科目です。大学入学共通テスト、個別学力検査とも理系、文系の双方に対応し、高等学校における学びの分野にとらわれず、様々なバックグラウンドを持つ受験生を受け入れています。

 一般選抜(後期日程)

 後期日程では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、個別学力検査として面接を実施し、高等学校卒業水準の基礎的学力および食物栄養学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力等を評価します。

 学校推薦型選抜

 学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、面接により、高等学校卒業水準の基礎的学力および食物栄養学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力、さらに食物栄養学に対する興味関心、出願書類などにより評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 総合型選抜 探究力入試「Q」では、第1次選考と第2次選考を行います。第1次選考では、提出された調査書、学習研究計画書などをもとに、高等学校における学習の達成度、食物栄養学に対する探究心などを評価します。第2次選考では、科学的な内容の文書(英語を含む場合があります)や実験データなどを読んで作成する小論文、プレゼンテーションおよび質疑応答をもとに、積極性や表現力、食物栄養学に対する探究心などを評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生入試では、日本留学試験の成績(日本語、理科、数学)、TOEFLのスコアと、面接により、高等学校卒業水準の基礎的学力および食物栄養学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。面接では、積極性や表現力、さらに食物栄養学に対する興味関心、出願書類などにより評価します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

心身健康学科

【教育の理念】

 心身健康学科は、心と身体の健康と人間を取り巻く環境との相互作用についての総合的な知識や技能を身につけ、よりよい心と身体の健康と生活環境を提案することにより社会に貢献できる人材の育成をはかることを目指しています。教育内容は、心と身体の健康に関する内容を幅広く学び基礎力を高めるため、1−2年次では健康に関連する多彩な専門基礎科目を学ぶとともに、生活環境学の総合的教育という学部理念に即して、つねに生活者の視点を失わないことも重視し、生活環境学に関する科目の履修を推奨しています。3年次以上では、生活健康学コース、スポーツ健康科学コース、臨床心理学コースのいずれかのコースに所属し、より専門性の高い講義、演習、実験・実習を履修します。心身健康学科は、各コースの専門性を高めるだけでなく、他コースの専門科目を履修することを推奨し、領域横断的に人々の健康について専門性を高め、さらにグローバルな視野をもって問題解決をはかる人材を育成したいと考えています。

【求める学生像】

 心身健康学科では、次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
(1)健康に対する幅広い関心と、文理を問わず主体的に学習するための基礎的学力をもつ人
(2)心と身体の健康に関する諸問題を解決するために新たな認識・知識を獲得することに意欲的な人
(3)生活環境や社会環境、ならびに生活習慣と心身の健康について学んだ専門知識で社会貢献を目指す人

【入学者選抜の基本方針】

 一般選抜(前期日程)

 前期日程では、大学入学共通テストと個別学力検査によって、高等学校卒業水準の基礎的学力および心身健康学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。大学入学共通テストは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科7科目もしくは6教科8科目※で、「理科2科目利用型」、「地歴・公民2科目利用型」の選択を可能にしています。個別学力検査は外国語と、国語、数学、および理科から1科目の計2科目です。大学入学共通テスト、個別学力検査とも理系、文系の双方に対応しています。

 一般選抜(後期日程)

 後期日程では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、個別学力検査として面接を実施し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力等を評価します。

 学校推薦型選抜

 学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、面接により、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力、さらに心身健康学に対する興味関心、出願書類などにより評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 総合型選抜 探究力入試「Q」では、第1 次選考(書類選考)と第2 次選考(プレゼンテーションおよび質疑応答)によって合否を判断します。第1次選考は、調査書、志望理由書、および小論文(3つの課題の中から1 つ選択)を対象とします。第2次選考は、プレゼンテーション(第1次選考で選択しなかった課題から1つ選択)と質疑応答により総合的に評価します

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生入試では、日本留学試験の成績(日本語、理科、数学、または日本語、総合科目、数学)、TOEFLの成績と、面接により、合否を判定します。面接では、積極性や表現力、さらに心身健康学に対する興味関心などにより評価します。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試では、筆記試験(英語、小論文)と、口述試験により、合否を判定します。心身健康学科は第3年次にコース配属になるため、小論文と口述試験はコース別に実施され、合否判定はコース別になります。英語では、英文を読んで的確に内容を把握する力と日本語を適切な英語で表現する力をみます。小論文では、各コースの勉学・研究に必要な基礎知識、理解力、科学的思考力、創造性、文章表現力などを評価します。口述試験では、各コースにおける適性や明確な目的意識を持っているかなどを、志望理由書なども参考にし、総合的に評価します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

住環境学科

【教育の理念】

 住環境学科は、生活や生活環境の企画・設計に関わるデザインや技術開発の能力、実務を遂行する能力をもつ人材の育成を目指しています。住環境学は、急速な社会変化をふまえて、ヒューマンスケールで環境を捉え、生活者の視点にたって、豊かで質の高い住環境を実現することを目指す領域です。したがって、住まい・地域・都市の計画・デザイン、音・光・熱・空気などの環境・設備、建物を支える構造・工法、建物をつくりだし維持する生産・施工・材料・管理の各分野を体系的に学び、社会が求める問題解決能力、実践的な創造力を身につけることを目標にしています。

【求める学生像】

 住環境学科では、次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
・住まいと暮らしに興味があり、それらを理解する基礎学力(国語、地理歴史・公民、外国語)と建築学を学ぶための基本的な工学能力(数学、理科)がある人
・他者への思いやりと洞察力がある人
・生活者としての観点から、住まいと暮らしに新たな課題を発見し、それらを解決する方法を論理的思考力と感性的創造力に基づいて発見しようとする意欲がある人
・住まいづくり・地域づくりに興味があり、それらの分野において主体的・能動的な生活者および専門的な職業人として積極的に活動する意欲がある人
・住まいと暮らしに関して学んだ成果を、専門職・企業人・公務員・教員等として地域や社会に積極的に還元する意欲がある人

【入学者選抜の基本方針】

 一般選抜(前期日程)

 前期日程では、大学入学共通テストと個別学力検査によって、高等学校卒業水準の基礎的学力および住環境学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。大学入学共通テストは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科7科目もしくは6教科8科目※で、「理科2科目利用型」、「地歴・公民2科目利用型」の選択を可能にしています。個別学力検査は外国語と国語、数学、理科から1科目の計2科目です。大学入学共通テスト、個別学力検査とも理系、文系の双方に対応しています。

 一般選抜(後期日程)

 後期日程では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、個別学力検査として面接を実施し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力等を評価します。

 学校推薦型選抜

 学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、面接により、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、住環境学を学ぶ姿勢と、学んだことを主体的生活者や専門的職業者として地域や社会に還元する意欲を評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 総合型選抜 探究力入試「Q」では、第1次選考(調査書、志望理由書)と第2次選考(データや資料の読み取り、ディスカッション)で合否を判定します。第1次選考では高等学校卒業水準の基礎的学力が身についているかどうか、住環境学に対する興味関心を評価します。第2次選考では論理的思考力や感性的創造力、主体的な生活者および専門的職業人として積極的に活動する意欲などを評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生入試では、日本留学試験の成績(日本語、理科、数学)、TOEFLのスコアと、面接により、合否を判定します。面接では、住環境学に対する興味関心や、論理的思考力や洞察力、主体的な生活者および専門的職業人として積極的に活動する意欲などを評価します。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試では、筆記試験(英語、小論文)と、口述試験により、合否を判定します。英語では、英文を読んで的確に内容を把握する力と日本語を適切な英語で表現する力をみます。小論文では、住環境学の勉学・研究に必要な基礎知識、理解力、科学的思考力、創造性、文章表現力などを評価します。口述試験では、住環境学における適性や明確な目的意識を持っているかなどを、志望理由書なども参考にし、総合的に評価します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

文化情報学科

【教育の理念】

 文化情報学科は、SDGsに代表される現代社会・人間社会に関する理解と数理・情報を適切に利活用する素養を兼ね備えた広い視野を持ち、かつ、人文社会科学またはライフ・コンピューティングに関する専門的スキルを有し、豊かな人間性と深い専門知識をもとに自ら考え議論をして提言し、より良い社会を希求し、豊かで活力ある未来を創ることができる女性人材を育成します。また、人間や生活を支える多様な価値観を理解し、うまくコミュニケーションできるスキルと、様々な社会生活における課題に専門知識をもとに取り組み、社会をより良く改善できる論理性、客観性、プレゼンテーション能力を有した女性人材を育成します。

【求める学生像】

 生活環境や社会、人間に対する幅広い関心を持ち、文理を問わない分野横断的教養を身につけ、かつ人文社会科学またはライフ・コンピューティングに関する深い専門知識を身につけ、卒業後はそれぞれの分野でリーダーや専門家として活躍したいと考える意欲のある学生を求めます。大学入学後の学習は文理横断・文理循環的な内容となるので、高等学校でも文理を問わず幅広く主体的に学ぶことを求めます。

生活文化学コース

【教育の理念】

 生活文化学コースは、人文・社会科学領域の確かな教養を身につけ、課題発見能力・問題解決能力・コミュニケーション能力を高め、地域・社会でリーダーシップを発揮できる人材の育成を目指しています。そのため、社会学・歴史学・ジェンダー研究・法学・経済学・社会心理学・表象論など多様な分野を取りそろえ、学際性豊かな教育環境を提供しています。また、フィールド調査・アンケート分析・ディベート・比較・文献講読等の教育方法を通じて、歴史的視野と国際的視野を広げ、積極性・主体性を陶冶することを目標にしています。

【求める学生像】

 生活文化学コースは、幅広い関心をもち、卒業後は公務員・教員・企業人等として活躍したいとの意欲をもつ学生を求めます。専門領域を自由に選べますので、高等学校では、文理を問わず、得意科目を深く勉強しておいてもいいですし、全分野に目配りをしながらバランス良く学ぶというスタイルであってもかまいません。日頃から、できるだけ国際問題や時事問題に関心を持つようにしてください。英語は、専門教育や大学院進学にとどまらず、社会人になったあとのコミュニケーション・ツールとしても重要ですので、高校で十分に学習しておくことが望まれます。

【入学者選抜の基本方針】

 一般選抜(前期日程)

 前期日程では、大学入学共通テストと個別学力検査によって、高等学校卒業水準の基礎的学力および文化情報学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。大学入学共通テストは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科7科目もしくは6教科8科目※で、「理科2科目利用型」、「地歴・公民2科目利用型」の選択を可能にしています。個別学力検査は外国語と国語、数学、理科から1科目の計2科目です。大学入学共通テスト、個別学力検査とも理系、文系の双方に対応しています。

 一般選抜(後期日程)

 後期日程では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、個別学力検査として面接を実施し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力等を評価します。

 学校推薦型選抜

 学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、面接により、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力、さらに文化情報学に対する興味関心、出願書類などにより評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 総合型選抜探究力入試「Q」では、第1次選考(調査書、志望理由書)と第2次選考(小論文、口述試験)で合否を判定します。第1次選考では高等学校卒業水準の基礎的学力が身についているかどうか、生活文化学に対する興味関心を評価します。第2次選考では資料の読解力、論理構成力、発想の柔軟性、コミュニケーション能力、学ぶ意欲を評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生入試では、日本留学試験の成績(日本語、総合科目、数学(コース1))、TOEFLのスコアと、面接により、合否を判定します。面接では、積極性や表現力、さらに文化情報学に対する興味関心などにより評価します。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試では、筆記試験(英語、小論文)と、口述試験により、合否を判定します。英語では、英文を読んで的確に内容を把握する力と日本語を適切な英語で表現する力をみます。小論文では、生活文化学の勉学・研究に必要な基礎知識、理解力、科学的思考力、創造性、文章表現力などを評価します。口述試験では、生活文化学における適性や明確な目的意識を持っているかなどを、志望理由書なども参考にし、総合的に評価します。

            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

生活情報通信科学コース

【教育の理念】

 生活情報通信科学コースは、現代社会のIT基盤を構成しつつあるライフ・コンピューティングに焦点をあて、ライフ・コンピューティングに関する社会的背景と諸問題に取り組み、これを改善できる能力を身につけた人材の育成を目指しています。そのため、情報分野の基礎である情報理論、コンピュータハードウェアならびにプログラミングについて学びます。さらにシステムという観点から、コンピュータの構成とその上で動作するアプリケーションに関する知識と理解力を身につけると同時に、そのようなシステムを設計開発する手順についての理解を深めます。

【求める学生像】

 生活情報通信科学コースでは、次のような学生を求めます。
・人々の生活を改善するためのICT(情報通信技術)全般に興味を持つ人
・ICTの専門的な知識を身につけ将来はICTの技術者研究者として社会に貢献したい人
・ICT分野はシステム開発からコンテンツ開発・配信まで幅広いため文系・理系を問わず、主体的に学習・研究に取り組める人

【入学者選抜の基本方針】

 一般選抜(前期日程)

 前期日程では、大学入学共通テストと個別学力検査によって、高等学校卒業水準の基礎的学力および情報通信科学を学ぶために必要な学力が身についているかどうかを評価し、合否を判定します。大学入学共通テストは国語、地歴・公民、数学、理科、外国語の5教科7科目もしくは6教科8科目※で、「理科2科目利用型」、「地歴・公民2科目利用型」の選択を可能にしています。個別学力検査は外国語と国語、数学、理科から1科目の計2科目です。大学入学共通テスト、個別学力検査とも理系、文系の双方に対応しています。

 一般選抜(後期日程)

 後期日程では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、個別学力検査として面接を実施し、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力等を評価します。

 学校推薦型選抜

 学校推薦型選抜では、大学入学共通テスト(一般選抜前期日程と同じ科目)※と、面接により、合否を判定します。面接では、高等学校における学習の達成度に留意しつつ、積極性や表現力、さらに文化情報学に対する興味関心、出願書類などにより評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 総合型選抜探究力入試「Q」では、第1次選考(調査書、志望理由書)と第2次選考(作品に関するプレゼンテーション+質疑応答)で合否を判定します。第1次選考では高等学校卒業水準の基礎的学力が身についているかどうか、情報通信科学に対する興味関心を評価します。第2次選考では情報通信科学における特定の分野(プログラミングやコンテンツ開発等)の能力と実績を評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 私費外国人留学生入試

 私費外国人留学生入試では、日本留学試験の成績(日本語、理科、数学)、TOEFLのスコアと、面接により、合否を判定します。面接では、積極性や表現力、さらに情報通信科学に対する興味関心などにより評価します。

 第3年次編入学入試

 第3年次編入学入試では、筆記試験(英語、小論文)と、口述試験により、合否を判定します。英語では、英文を読んで的確に内容を把握する力と日本語を適切な英語で表現する力をみます。小論文では、生活情報通信科学の勉学・研究に必要な基礎知識、理解力、科学的思考力、創造性、文章表現力などを評価します。口述試験では、生活情報通信科学における適性や明確な目的意識を持っているかなどを、志望理由書なども参考にし、総合的に評価します。             

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。

 工学部のアドミッション・ポリシー(求める学生像)

【工学部の教育理念】
 工学部では、快適な生活や社会のために時代のニーズとシーズを読み取り、次の時代に期待されるモノやサービスの創出に正面から取り組むことのできる人材を育成することを目的としています。
【工学部の求める学生像】
 上記の教育理念にもとづき、工学部は次のような資質および意欲をもつ学生を求めます。
(1)人の生活を豊かにする方法に興味をもち、現代的技術を使って実現したいと望む人
(2)科学技術の分野に興味があり、その分野で社会に役立つ仕事をしたいと望む人
(3)芸術、文化、歴史、社会等の広い範囲に興味があり、そのことに科学技術を使ってみたい人
(4)主体的に学び、考え、実行し、反省することができる人
(5)創意、発見する知の探究マインドを持っている人
(6)そのための基礎学力と学習習慣を身につけている人
【工学部における入学者選抜の基本方針】
 多彩な人材との交流による知識の融合と、他者の理解による自己特性の認識を深めるため、多様な選抜方法を利用して、多面的・総合的に評価します。いずれの選抜方法においても、調査書等を用いて高等学校段階までの履修状況を確認します。受験希望者は高等学校までに学ぶ数学、理科、国語、外国語、地理歴史・公民について十分な基礎学力を身につけておくことが重要です。特に、理科、数学、英語は十分な学修をしていることが望まれる科目です。多様な学生を選抜するために、各入試方法で科目と配点を区別します。

 一般選抜(前期日程)

 大学入学共通テストを課します※。さらに、問題解決力を問うため、筆記試験による個別学力検査を課し、基礎学力と理数系の思考力・判断力・表現力等を評価することで、基礎学力と学習習慣を身につけている人を重視します。また、理数系の能力においても得意分野の多様性を求めるために、前期日程では理科の能力を重視して、理科(分野の特性から物理、化学、生物の中から1つを選択)、英語、数学の個別学力検査を行い、数学は数学(T、U、A、B)※を範囲とします。

 一般選抜(後期日程)

 大学入学共通テストを課します※。さらに、問題解決力を問うため、筆記試験による個別学力検査を課し、基礎学力と理数系の思考力・判断力・表現力等を評価することで、基礎学力と学習習慣を身につけている人を重視します。また、理数系の能力においても得意分野の多様性を求めるために、後期日程では数学の能力を重視して、数学全科目(T、U、V、A、B)※を範囲とします。

 学校推薦型選抜

 大学入学共通テストの結果に加え、書類審査と面接(口述試験を含む)により、専門領域についての関心に加え、コミュニケーション能力として自己表現能力、協調性、理解度、そして工学系分野で社会へ貢献することの意欲などを総合的に評価します。

 総合型選抜 探究力入試「Q」

 大学入学共通テストを課さない特別入試とし、多様な学生を選抜するため2つの異なる評価基準(Q2とQ3)で選抜します。Q2では第1次選考で高等学校における学習および活動を示す書類から基礎学力と学習習慣が身についていることを評価します。第2次選考で実施するグループワークによるデータ処理作業などによっても基礎学力を問い、ブレーンストーミングやディベートなどによって「多彩な人材との交流による知識の融合」と「他者の理解による自己特性の認識」の観点から、科学技術分野への興味と意欲、技術者としての適性や主体性、多様な人々と協働する姿勢などを多面的に評価します。Q3では課題創造力および問題探究能力を中心に評価するために、第1次選考では中等教育課程における課題研究活動を踏まえ、提出課題から主体的な学修姿勢、新たな課題の創造と問題探究能力を評価するとともに、高等学校における学習および活動を示す書類から学習習慣が身についていることを評価します。第2次選考では、提出課題に関するプレゼンテーションおよび質疑応答から、専門領域についての関心に加え、主体的・協働的な学びを行うためのスキルと態度、課題創造力、問題解決力、コミュニケーション能力、理解度、意欲などを総合的に評価します。

 高大接続カリキュラム開発プログラムに基づく特別入試

 奈良女子大学附属中等教育学校を含む対象校※※において、高大接続文理統合探究コースを受講し修得見込みの者を対象に、文理を統合した視点や、探究に必要な能力を身につけた人を選抜するために、探究活動の発表、探究活動に関する論文、調査書、志望理由書、高大接続文理統合探究コースの履修状況等によって、基礎的学力、論理的思考力、課題発見・解決能力等を総合的に評価します。

 第3年次編入学入試

 編入後の勉学に支障をきたさないよう本学部のカリキュラム・ポリシーに適応可能な能力を有しているかを見るために、提出書類、筆記試験および面接により総合的に評価します。筆記試験および面接では、基礎学力や専門分野の学力を見るとともに、専門領域についての関心に加え、古都奈良にある伝統と文化、本学の多彩な教養教育にも興味を有し、主体的・協働的な学びを行うためのスキルと態度、課題創造力、問題解決力、コミュニケーション能力、理解度、意欲などを総合的に評価します。

            
            

※令和7年度入学者選抜以降における実施教科・科目(大学入学共通テスト利用教科・科目及び個別学力検査の出題教科・科目等)は,別途公表した教科・科目の内容となります。             
※※対象校については本学ホームページ「学部入試(学生募集等)」に別掲。