奈良女子大学なでしこサポート制度
〜コロナに負けず、学業をあきらめない。ポストコロナ社会を担う学生のために〜

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)が世界規模で猛威を振るっています。国内においては全都道府県の緊急事態宣言が4月16日に発出され5月25日に解除されました。地域によって終息の動きはありますが、第2波の到来を注意しつつその対応を怠ることは出来ません。
奈良女子大学では、学生の皆さんの健康を守ることと学習の機会を保障することを両立させるために、教職員一同で取り組んでいます。学生の皆さんが健康であり学習の機会が保障されていても、実は万全ではありません。「新型コロナウイルスのために学業をあきらめる学生を一人も出さない」ために「奈良女子大学なでしこサポート制度」を作りました。この制度は学生を経済面からサポートしようとするもので、今緊急を要するもの、今後持続していくものに大別しています。前者は、学業支援のためのコピー代などの支給、生協弁当の半額支援、緊急生活支援などです。後者は、大学におけるアルバイト機会の創出、就活サポートなどです。
原資は新設した奈良女子大学なでしこ基金緊急学生生活支援特定基金です。本当に困ったときでも、助けてとは言いづらいものです。古くから「出世払い」という言葉があります。あるいは恩返しではなく「恩送り」という言葉もあります。安心してサポート制度を活用してください。

奈良女子大学長 今岡 春樹


なでしこ基金緊急学生生活支援特定基金
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新たに「特定基金」を設立し、アルバイトの収入減などによって日々の生活に困っている学生の皆さんを支援します。すでに多くの方にはご賛同・協力頂いております。
学生の皆さんが、再び安心して暮らせる日常を一日も早く取り戻せるよう、奈良女子大学がサポートします。

【募集期間】
2020年4月〜

【基金の使途】
集まった寄附金は、新型コロナウィルス感染症の社会的な影響で困っている学生に対して、食事提供やその他経済的支援を行うために使用します。
 


主なサポート内容
■ 食の支援 <約300万円〜>
 生協による弁当を半額で提供します
 経済的な支援を必要とする学生に対して、生協と協力し、食堂・売店で利用可能なプリペイドカードにチャージを行います

■ 留学生への生活支援 <約200万円〜>
 生活に困窮している留学生に緊急的な金銭支援を行います
 留学生に必要とされる物品の支援を行います
 新規渡日留学生の入国時の待機(宿泊)に係る費用の支援を行います

困窮学生への生活支援 <約100万円〜>
 生活に困窮している日本人学生に緊急的な金銭支援を行います

その他学業支援 <約50万円〜>
 パソコンやタブレットをもたない学生に、授業資料印刷用のコピーカードを支給します
  学外での実習等において、受入先から事前のPCR検査を求められた際に検査費用を負担します
  一定条件のもと、遠隔授業受講のためのWiFiルーターの無償貸与を行います

大学におけるアルバイト機会の創出 <約200万円〜>
 コロナ禍・ポストコロナをテーマとする教員の調査・研究に、学生アルバイトとして協力する機会を創出することで、 学生の生活支援を行うとともに、研究成果の発信につなげます


※今後、学生の皆さんの要望を聞きつつ、さらに幅広い支援を行いたいと考えています。 他にも、遠隔授業補助のアルバイトやTAの雇用など、大学独自の予算による支援も行います。詳しくは奈良女子大学のホームページでお知らせしていきます。

【問合せ先】 新型コロナウイルス感染症対策本部
  総務・企画課総務係
 Mail:somusomu[at]jimu.nara-wu.ac.jp  TEL:0742-20-3204