2016「在学生と卒業生のつどい」

                       『 大学での学び,職場でのわたし 』を開催しました



日 時:2016年7月1日(金)16時30分〜18時30分
場 所:奈良女子大学構内 同窓会会館 佐保会館2階ホール

22回目となる「在学生と卒業生のつどい」では、 社会に出て活躍されている先輩方から、大学生活で何を考え、何を学び、「いま」につなげておられるのかについて伺った。

ゲストスピーカー

前坊 いと子 さん

オムロンヘルスケア株式会社勤務
平成18年度 大学院博士前期課程(スポーツ科学)修了
青年海外協力隊として1年間コスタリカで活動後、株式会社ジェイアール四国アーキテクツ等を経て、 平成25年8月より、現在の職場で商品事業統括部 企画推進部に所属し、既存商品をベースに様々な国や 地域のニーズに合った商品を作る企画を担当。

開発途上国への関心とスポーツ大好きがネパールとコスタリカでの活動を実現させたが、現地での体験から、 コミュニケー ションのために文化的多様性だけではなく身体的多様性を理解する必要を実感したとのことであった。 TOEIC900点でも、生きた英語(言語)として使えないのであれば、カレーを手で食べられることの方が海外での仕事、活動に役に立つこともあると述べられ、 学生時代 に他人とカブラナイような特技・好きなことを見つけ、自分にしかできない経験を積み、それを強みとして下さいと結ばれた。

沓掛 麻由子 さん

読売新聞(大阪本社・事業本部・文化事業部)勤務
平成16年度  大学院博士前期課程(言語文化学専攻)修了
文化事業部に所属し、展覧会やフォーラム、コンクールの企画・運営を担当。奈良の寺社関連事業を主軸に、読売新聞社が特別協力する正倉院展にも携わる。

オリジナルの展覧会事業の一例として、今春開催した「国宝 信貴山縁起絵巻 」を例にとり 数年にわたる企画・運営の実際を説明された。 所蔵者や学者などとの折衝から、運搬・保険・会場設営・広報等々の手配、さらに、 グッズの企画までを9名のメンバーで仕切るとのことであった。 楽しんでもらえる企画という答えのない困難な課題への取り組みを楽しんでおられるようであった。

林 礼美 さん

(公財)地球環境産業技術研究機構(RITE)システム研究グループ研究員
平成9年度 大学院人間文化研究科博士後期課程生活環境学修了 
大学院博士前期課程物理学専攻を修了後、高校教諭を4年間勤め、大学院博士後期課程に進学。現在は、地球温暖化影響・対策や持続的な発展について、グローバルモデルを用いたシステム研究に従事している。

教師時代、米村でんじろう氏、ゆう氏らとも一緒に「おもしろ科学実験」に携わられた。 奈良に戻るのをきっかけに再び大学院に進学、衛星データ解析の研究を修め、 現在、地球温暖化に関する2050年や2100年までのモデルを用い、温暖化対策の総合的評価をされている。 大学で学んだ物理・数学、地球観測のしくみをはじめ、研究作業での共同・分担の経験が、仕事に役立ったと振り返られた。

学生からの質問に、 自分が出来ないことは、同じ思いで悩む人を理解できることとポジティブ思考で乗り越えて下さい。 失敗は解決発見の糸口です。と、若い後輩達へエールを送って下さった。
示唆に富んだお話をありがとうございました。

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当日の風景

     

     

     



当日のポスター