第16回 在学生と卒業生のつどい
      

−若き卒業生による“奈良女での積極的な学び”のすすめ−

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 平成22年6月25日、佐保会と奈良女子大学との共催による在学生と卒業生の集いが佐保会2階大ホールで行われました。
 大学の講義が終わる4時半から、若い学生さんでにぎわいました。4回生、1回生もいましたが、やはり、圧倒的に3回生が多く、就活への関心の高さが伺われました。二人のゲストの話の後、ティ・ブレイクの間に質問用紙を回収、ゲストに答えていただきましたが、さまざまな質問が寄せられ、夕闇迫る7時を過ぎても、まだもの問いたげな学生の姿が見受けられました。

 ゲスト・スピーカーの話の要旨

 中沢久美子さん(株)INAX勤務 H10生活環境学部住環境学専攻卒
総合職として入社したので、初めの頃は肩肘張っていたと思うが、次第に自分一人でがんばるのではなく、まわりの人の助けを借りて事を行う、チームワークの大切さを学んだ。できなくてもいいやと肩の力を抜くことができるようになった。情報、人事、いくつかの部署で働いて、いろいろあったが、この会社を選んで入社してよかったと思っている。会社も最近は「ワークバランス」ということを言うようになり、自分も週末は自分の生活を楽しんでいる。
後輩へのメッセージとして
どんな仕事がいいか、どんな会社がいいだろうかを問う前に、自分は「何を大切にしているのか」なにを大切にして自分自身のライフスタイルを築いていくのかをはっきりさせることだと思う。日々の生活の中で、みなさんにとって「大切なもの」と見つけてください。

 岩花薫さん 日本経済新聞社勤務 H12理学部情報科学科卒
現在、情報技術本部に所属、何十年もコンセプトが変わらなかったシステムを、時代の変化に柔軟に対応できる、低コストなシステムに作り変えるため、システム構築の方針を決めたり、企画段階の打合せ、情報交換や勉強会など多忙な日々。社会人にもっとも必要なのは、コミニュケーション能力と体力、忍耐力、そして考える力と行動力。
後輩へのメッセージとして
自分の研究テーマを専門外の人に説明できますか。知っていることと、理解して活かすことは違う。知識ではなく、智恵を大事に。何でもいい。「大学時代にはこれをやっていた。」と言えることがあると自信にもつながる。何でも興味を持ち、自分の好きなことを見つけよう。学生時代の友達は一生のもの。思いっきり奈良女生活を楽しんでください。

 大学を卒業して、10年ばかりの若い先輩達ではあるが、二人とも、社会の第一線で活躍し、充実した生活に見受けられました。それは、仕事の面で充実しているだけでなく、効率よく働いて、プライベートな面でも充実しているからと感じさせられ、頼もしく思いました。
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当日の風景

当日のポスター